ランドバンキングは余り馴染みのなり運用商品かもしれませんが、カナダ・アメリカの不動産の区分所有権です。
カナダのウォルトン社がパイオニアであり、唯一この分野で成功をおさめている企業と言われます。他にも数社あるようですが、ウォルトン社の実績はすさまじく、30年間の平均利回りは20%(単利)、他社と違い未だかって一度も元本割れしたことがありません。昨年末より日本で過去に販売された商品の償還が始まり、250%のリターンを叩き出しております。
ランドバンキングは2~4年をかけての土地調査からスタートします。ただやみくもに土地を購入する訳ではありません。地域の人口動態(人口増)、将来的な街づくりの構想から候補地を絞り込みます。そこで購入した土地を販売するのですが、ウォルトン社自身も一部の土地を保有したままでその後の土地開発(許認可)が進んでまいります。
通常は4~6年間で許認可を順次取得していき、土地所有者の一定割合の同意の元に売却しexitを目指します。プロジェクト本体ではなく、個人投資家の持ち分の途中売却にはある程度の負担は生じますが、これも可能になっています。現物資産に付加価値を付けて(許認可を取って)売却するというビジネスモデルは、”うわもの”を建てて販売するのとは違い、非常に安心感と安定性があります。日本における場合でも土地買収後の開発での失敗が多い事で内容はお分かり頂けると思います。
売却先は、従来ハウスメーカー、デベロッパーが主でしたが、近年では実績が認められ、カナダ最大の銀行ロイヤルバンクオブカナダ、カナダ最大の保険会社マニュライフ、グローバル銀行のHSBCが自社のファンドでの購入を開始しております。ランドバンキングを行う他社の物件では、金融機関の購入はないようです。